きんせい幼稚園

アート活動とオリジナル教材
~遊んで学ぶ子どもたち~

年少児(3歳)

専門家によるカンファレンス

保育や教育の専門家が話し合って、子どもに最適な園生活の環境を検討しています。 子どもの言葉や様子を「ドキュメンテーション」としてまとめ、保護者とも共有しています。

令和3年度作品展ドキュメント3-1

令和3年度作品展ドキュメント3-2

ドキュメンテーションを
通して保育教諭や保護者、
社会へ、また子どもたちの
これからに繋がるように
活用しています。
子どもたちが見ている世界、
何を発見し、
どんなアイデアが生まれ、
どう表現するか、
一瞬の間に変化し、
成長していく姿に驚かされます。
そんな場面を記録しています。
参加者:保育教諭・教育顧問・美術家研究所に属する表現活動家)
保育実践を教育研究と結び付け、子ども主体の協同的な学びを支援し、認知的能力や非認知能力を育むための適切な方法について協議しています。
そのために、保育者・美術講師によるドキュメンテーションを活用しています。

事例紹介

1こんなプリントをやっているよ

プリントは、季節や生き物、天気など日常生活に関係のある内容になっており、「アートの時間」の前には、活動のきっかけ作りに活用しています。

令和元年度5月
「こいのぼり」の教材プリント

令和元年度11月
「どんぐり」の教材プリント

プリントを通して、
色や形、描き方や持ち方など
運筆の練習にも
繋がっています。

色の塗り方一つをとっても、
それぞれの「らしさ」が溢れています。
色づかいを楽しみ、
だんだんと線の枠の中に描くこと、
文房具の握り方や力加減なども
色ぬりを楽しみながら
覚えていきます。
教材プリントの活用
次の活動の導入として教材プリントを活用し、四季折々の自然物に触れながら、自分なりのイメージで形や色を描いていきます。

2自然の中でアートを見つける

本物の自然の中から、聞こえてくる音、不思議な香り、初めての触り心地などを、実際に肌で感じることで、隠れている色んなアートのきっかけを見つけていきます。

令和3年度作品展ドキュメント5-1

令和3年度作品展ドキュメント5-2

実際に園庭や公園など
園外へ出向き、
さまざまな角度から
自然を楽しんでいます。
自然のなかで体験した事柄を
さらにアートの時間や、
保育の時間で膨らませていき、
遊びや製作、行事ごとに
取り入れています。
野外アート活動
自然と直接関わりながら遊ぶことを通して、自然の不思議さや面白さに気づいています。

3いろやかたちの世界

「赤・黄・青」の色のはじまりから、広がっていくさまざまな色の世界に出会っていき、○△□( まる・さんかく・しかく) など分かりやすいシンプルな形を使って、表現の幅を広げていきます。

令和4年度年少児アート活動
お気に入りブック表紙づくり
「全身で描こう!」

令和4年度年少児アート活動
天気ってなんだろう?
「虹のステッキをつくろう!」

年少児では初めての
アート活動で、
クラスみんなと全身を使って
大胆に絵の具遊び。
製作から生まれた
カラフルな色合いに
出会っていきます。

身近にある色や形をきっかけに、
ものや生き物、植物を連想させ、
世界を広げていきます。
また、製作を通して、
表現の楽しさや道具の使い方、
手先を動かす方法も
共に育っていきます。
色や形への関心・感覚を育てる
身近な自然物に触れ、自分なりの表現を楽しみながら色や形への関心・感覚を高めます。

4お気に入りブック

子どもたちの日記のような「記憶」が詰まったお気に入りブック。 表紙一つ一つにも「好き」や体験したことなど、物語が隠れています。 活動の導入として使用した教材プリントや保育中の作品、思い出がファイリングされています。

令和3年度お気に入りブック
ドキュメント9-1

令和4年度お気に入りブックの展示

大人になった時に、
あの頃の思い出として
懐かしくも面白くも、
また幼い頃の考え方の
柔軟性からヒントを
得られるかもしれません。
年度の始まりの活動から、
お気に入りブックの
表紙製作をはじめ、
年間を通してファイルしていきます。
ぜひ、日常生活の中でも
子どもたちの好きなものや、
描いた作品、言葉などを
記録してみてください。
お気に入りブック
教材プリントや好きな場所のパンフレットを綴じたり、自分だけの宝物をスクラップすることができる「お気に入りブック」。年少から年長児までアート活動の中で製作しています。
小学校以降に必要なファイリングの意味と継続することの大切さを学ぶだけでなく、その子だけの発想・ヒラメキの種が詰まった宝物です。