きんせい幼稚園

アート活動とオリジナル教材
~遊んで学ぶ子どもたち~

年中児(4歳)

専門家によるカンファレンス

保育や教育の専門家が話し合って、子どもに最適な園生活の環境を検討しています。 子どもの言葉や様子を「ドキュメンテーション」としてまとめ、保護者とも共有しています。

令和3年度作品展ドキュメント6-1

令和3年度作品展ドキュメント6-2

ドキュメンテーションを
通して保育教諭や保護者、
社会へ、また子どもたちの
これからに繋がるように
活用しています。
子どもたちが見ている世界、
何を発見し、
どんなアイデアが生まれ、
どう表現するか、
一瞬の間に変化し、
成長していく姿に驚かされます。
そんな場面を記録しています。
参加者:保育教諭・教育顧問・美術家研究所に属する表現活動家)
保育実践を教育研究と結び付け、子ども主体の協同的な学びを支援し、認知的能力や非認知能力を育むための適切な方法について協議しています。
そのために、保育者・美術講師によるドキュメンテーションを活用しています。

事例紹介

1はじまりの色

「赤・黄・青」の色のはじまりから、広がっていくさまざまな色の世界に出会っていき、植物からの色の抽出や、絵の具の使い方を覚えていきます。

令和 3年度年中児アート活動
色の実験室「はじまりの色」

令和3年度作品展ドキュメント 4-1

色の実験室と称して、
「赤・黄・青」の色水から
色んな色を作って
友だち同士と比べてみたり、
親子アートでは植物から
色染めをしました。
色の変化や、新しい色の
出会いから色の世界を広げ、
年度の始まりには、
自身の絵の具セットを使って、
絵の具の使い方や筆の運びを
学びながらお気に入りブックの
表紙を描きます。
形を描く。色を楽しむ
○△□でオンラインアート活動を行いました。 形を描いたり、色塗りを楽しむことから様々な道具や素材に触れ、自分なりの自由な表現を楽しんでいます。

2まる・さんかく・しかく

○△□( まる・さんかく・しかく) ってなんだろう? どんな形かな? 何に見えるかな? カタチを使った表現の方法を探し、カタチの可能性を楽しみます。

令和元年度5月
まる・さんかく・しかく」の
教材プリント

令和3年度年中児アート活動
野菜スタンプ
「お野菜のカタチって?」

年度の始まりの頃から
カタチの教材プリントを
使用して、「○△□」に
親しみます。
植物や生き物にも
触れながら、
どんな形が隠れているかを
共に探していきます。

身近にある色や形をきっかけに、
ものや生き物、植物を連想させ、
世界を広げていきます。
また、製作を通して、
表現の楽しさや道具の使い方、
手先を動かす方法も
共に育っていきます。
図形への関心や感覚を育てる
小学校以降の算数や理科の根っこになる図形への関心・感覚を身につける教材です。 身近な生活の中にあるテーマで楽しみながら図形への感覚を身につけています。

3立体アートの世界

○△□のカタチを経て、積み木や日常の中にある立体的な形と平面の違いを教材プリントや工作を通して触れていきます。

令和2年度年中児アート活動
生花体験「つち・みず・ひ・かぜ・そら」

令和元年度12月
「カタチ」の教材プリント

街の標識のように
カタチには
何かを分かりやすく
簡単に伝える力があります。
カタチを通して
ものの大小や長短、高低、
また、紙と積み木のような
平面と立体の違いも
学びます。
生花を立体的に
捉えることと同様に、
まちの建物を
描く時とつくる時、
同じ四角でも全然違います。
そんな疑問や発見を
一緒に考えながら
アートの時間を
楽しんでいます。
立体アートの世界
アート活動で生花体験をしました。花の色が五大元素( 地水火風空) を表していること、花の形が立体であることを知ったこどもたち。 身近なものから発見する楽しさを感じたり、立体物への興味関心も広がっていきます。

4お気に入りブック

子どもたちの日記のような「記憶」が詰まったお気に入りブック。 表紙一つ一つにも「好き」や体験したことなど、物語が隠れています。 活動の導入として使用した教材プリントや保育中の作品、思い出がファイリングされています。

令和3年度お気に入りブック
ドキュメント9-2

令和4年度お気に入りブックの展示

大人になった時に、
あの頃の思い出として
懐かしくも面白くも、
また幼い頃の考え方の
柔軟性からヒントを
得られるかもしれません。
年度の始まりの活動から、
お気に入りブックの
表紙製作をはじめ、
年間を通してファイルしていきます。
ぜひ、日常生活の中でも
子どもたちの好きなものや、
描いた作品、言葉などを
記録してみてください。
お気に入りブック
教材プリントや好きな場所のパンフレットを綴じたり、自分だけの宝物をスクラップすることができる「お気に入りブック」。年少から年長児までアート活動の中で製作しています。
小学校以降に必要なファイリングの意味と継続することの大切さを学ぶだけでなく、その子だけの発想・ヒラメキの種が詰まった宝物です。