きんせい幼稚園

アート活動とオリジナル教材
~遊んで学ぶ子どもたち~

年長児(5歳)

専門家によるカンファレンス

保育や教育の専門家が話し合って、子どもに最適な園生活の環境を検討しています。 子どもの言葉や様子を「ドキュメンテーション」としてまとめ、保護者とも共有しています。

令和2年度野外活動ドキュメント

令和2年度野外活動ドキュメント

ドキュメンテーションを
通して保育教諭や保護者、
社会へ、また子どもたちの
これからに繋がるように
活用しています。
子どもたちが見ている世界、
何を発見し、
どんなアイデアが生まれ、
どう表現するか、
一瞬の間に変化し、
成長していく姿に驚かされます。
そんな場面を記録しています。
参加者:保育教諭・教育顧問・美術家(研究所に属する表現活動家)
保育実践を教育研究と結び付け、子ども主体の協同的な学びを支援し、認知的能力や非認知能力を育むための適切な方法について協議しています。
そのために、保育者・美術講師によるドキュメンテーションを活用しています。

事例紹介

1リズムに合わせて1 ・2 ・3

子どもたちに伝わりやすく想像しやすいものをスタートラインとし、遊びを取り入れながら様々な学びへと繋げています。

令和2年度年長児アート活動
ぐるぐる迷路づくり
「リズムに合わせて123」

令和2年度9月
「リズムに合わせて123」の
教材プリント

保育の時間や
音楽の時間など、
日頃の生活と連動させて、
遊びの中で楽しみながら
リズムや数の感覚を
身に付けています。
子どもたちと
「アートの時間」では、
教材プリントをきっかけとし、
楽器で遊んでみたり、
全身を使って迷路を楽しむことの
延長線上に学びのヒントが
隠れていると考えています。
リズム遊びの迷路
園生活の中で、みかんやりんごの絵を数えながら様々な打楽器を使ったリズム遊びを行っています。 リズム遊びを発展させて、手を叩きながらゴールまで進む迷路です。

2あそびのルール

すごろく遊びを通して、道やルート、数や遊び方についてのルールを考えます。 ゲームの中には文字や言葉で伝えることの大切さが隠されています。

令和2年度すごろく遊び
ドキュメント2

令和2年度すごろく遊び
ドキュメント6

リズム遊びやぐるぐる
迷路の活動から
発展させて、
等身大のすごろくを
製作しました。
「道」ってなんだろう?
から考え、みんなで遊び方
について話し合いました。
すごろくを「みんなのまち」と
捉え、お店や工場など
住んでいるところの環境を考える
きっかけにもなり、
0~5 歳児までみんなが
お散歩気分で遊べる
アート活動となりました。
等身大の迷路づくり
自分たちで等身大の迷路をつくるアート活動です。拍子木やカスタネットでリズム打ちをしたり、お休みのポーズを考えたり。 様々にルールを変えながら、すごろくづくりの活動に展開していきます。

3数を数えて 1・2・3

リズムの4拍子や生活の中の数、時計など日常の中に隠れている数から興味を引き出し、アート活動の前後や、保育の中で数を取り入れて楽しんでいます。

令和2年度9月
「かずであそぼう」の教材プリント

令和3年度5月
「自然の中の数」の教材プリント

遊びや音楽の時間など
日常生活の中に
溢れている数から、
興味を持てるように、
野外アートに合わせて
自然の中の虫の数や
手拍子の数を
取り入れています。

自然のなかで体験した事柄を
さらにアートの時間や、
保育の時間で膨らませていき、
遊びや製作、行事ごとに
取り入れています。
数への関心・感覚を育てる
小学校以降の算数や理科の学習の根っこになる数的な感覚を身につける教材です。 数字を書いたり合わせたりすることで、遊びながら数的な感覚を身につけていきます。

4かたちの世界

○△□のカタチを経て、積み木や日常の中にある立体的な形と平面の違いを教材プリントや工作を通して触れていきます。

令和2年度年長児
「6面あるカタチ」の教材プリント

令和2年度年長児アート活動
サイコロづくり
「6面あるカタチ」

四角が6面ある
立体のカタチを
教材プリントを使って、
形と数の両面から学び、
実際に箱を解体させて
構造を確認しました。

身近にある色や形をきっかけに、
ものや生き物、植物を連想させ、
世界を広げていきます。
また、製作を通して、
表現の楽しさや道具の使い方、
手先を動かす方法も
共に育っていきます。
図形への関心・感覚を育てる
小学校以降の算数や理科の学習の根っこになる感覚を身につける教材です。 遊びの中で楽しみながら、図形への関心や幾何学的な感覚を身につけていきます。

5立体アートの世界

すごろくのサイコロづくりに向けて、立体的な形と平面の違いを学び、お友だちと協力して等身大のサイコロを製作します。

令和2年度ポルト
「形と立体」の教材プリント

令和2年度年長児アート活動
サイコロづくり
「6面あるカタチ」

小学校での学びに
繋がるように
なんだろう?を抱えて、
かもしれない!の想像を
膨らませながら、
アートの時間を
過ごします。
サイコロづくりをきっかけに、
数の成り立ちや、
同じの長さの四角や
形の違う四角などから
そうなのか!の
ひらめきが湧いてきます。
形や数を実際の体験の中で
身につけていきます。
立体・展開遊び
牛乳パックの展開遊びで立体への興味・関心が広がります。 開いた箱から展開図を作ったり、立体に組み立て直したり、サイコロ遊びの活動へと発展していきます。

6ことばはつながる

身近にある名前や体験したことから「ことば」を学び、言葉が大きな木の枝のように大きく広く繋がっていることを知ります。

令和2年度10月
「ことばはつながる」の教材プリント

令和2年度年長児アート活動
ことばカード
「みんなにつたわる」

野外アートをきっかけに、
すごろく製作にリンクする
言葉を集めます。
浮かんだ言葉と
文字の形が結ばれて
文字への関心に
繋がります。
子どもたちはまず
目で形やものを覚え、
「ことば」を使って
人に伝えられるようになります。
みんなが一緒になって
すごろくを楽しめるように
絵が一緒になった
ことばのカードが
誕生しました。
文字・言葉への関心や感覚を育てる
小学校以降の国語学習の根っこになる言語的な感覚を身につける教材です。 遊びの中で楽しみながら、文字や言葉への興味・関心を高めていきます。

7つたえるちから

グループ製作では、声を集めるために話を聞く大切さ、考えをみんなに伝えることが、とても難しいということを知ります。 伝える方法って?みんなのことばをまとめる力をアートの時間で体験していきます。

令和2年度すごろく遊び
ドキュメント5

令和2年度年長児アート活動
マインドマップ
「ことばはつながる」

迷路や数、文字の経験を
経て、すごろくについて
みんなで考えを深めていきます。
1本の木のようにことばが
繋がっていき、考えがまとまり
整理されていくことで、
アイデアを膨らませて
いきます。
すごろく製作では
異年齢活動(ののさまアート) を
採用し、年長児をリーダーとした
グループを作りました。
年長児は毎回、作戦会議と称し
低年齢の子たちの声を集め、
今回の活動を振り返り、
次回の活動について話し合いを
してきました。
それらをまた言葉で伝える
という経験をしました。
マインドマップを使った言葉カード製作遊びへの展開
すごろく作りのマインドマップを使って作戦会議。どんな道を作るのか、道はどこに繋がっているのか、自分なりのイメー ジを表現することで言葉への関心を深めていきます。

注釈:マインドマップとは、自由な思考、アイデアや情報の流れを、中心となる概念から分岐させる形で描写した図のことです。 https://www.lucidchart.com/pages/ja より

8お気に入りブック

子どもたちの日記のような「記憶」が詰まったお気に入りブック。表紙一つ一つにも「好き」や体験したことなど、物語が隠れています。 活動の導入として使用した教材プリントや保育中の作品、思い出がファイリングされています。

令和3年度お気に入りブック
ドキュメント

令和3年度お気に入りブックの展示

大人になった時に、
あの頃の思い出として
懐かしくも面白くも、
また幼い頃の考え方の
柔軟性からヒントを
得られるかもしれません。
年度の始まりの活動から、
お気に入りブックの
表紙製作をはじめ、
年間を通してファイルしていきます。
ぜひ、日常生活の中でも
子どもたちの好きなものや、
描いた作品、言葉などを
記録してみてください。
お気に入りブック
教材プリントや好きな場所のパンフレットを綴じたり、自分だけの宝物をスクラップすることができる「お気に入りブック」。年少から年長児までアート活動の中で製作しています。
小学校以降に必要なファイリングの意味と継続することの大切さを学ぶだけでなく、その子だけの発想・ヒラメキの種が詰まった宝物です。